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テント倉庫の耐久性・耐震性

このページでは、テント倉庫の耐久性・耐震性について解説します。

テント倉庫の耐用年数

テント倉庫を建てる際、価格と同様、最も気になるのが耐久性ですよね。どれくらい保つものなのか?ということが分かれば、将来的に必要となる張替え費用やメンテナンス費用なども想定しやすいでしょう。

まず具体的な耐用年数からご紹介すると、一般的なテント倉庫の場合、だいたい15~20年程度と言われています(シートの張り替えや交換はもう少し早めの時期が推奨されます)。あくまでも目安ではありますが、これぐらいの期間を想定しておくとよいでしょう。

テント倉庫は、骨組みにシートを張るだけのシンプルな構造が基本のため、システム建築倉庫やプレハブ建築倉庫など他工法の倉庫と比べると耐用年数は劣ります。しかし、そのシンプル構造ゆえに低価格&短工期を実現することができ、その“手軽さ”こそがテント倉庫の最大のメリットなのです。

価格、工期、耐用年数、便利さなどをトータル的に考慮し、最もニーズに合った倉庫を検討しましょう。

ちなみに、先ほどテント倉庫の耐用年数は15~20年程度と紹介しましたが、もちろん、使用用途や規模、設置場所や気候等の環境、具体的な仕様などによっても大きく変わってきます。

どのテント倉庫にも当てはまる正確な耐用年数を示すのは難しいので、気になる方は、必ず見積もりや打ち合わせなどの際に耐用年数の詳細を確認しておきましょう!

テント倉庫が建てられる会社を3社ピックアップして紹介

太陽工業

関西国際空港旅客ターミナルオープンエアーダクト、東京ドームや埼玉スタジアム2002など日本各地の交通機関やスポーツ施設などの膜構造建築物を手がけている太陽工業。大型膜構造建築物において世界でも高いシェアを占めています。

膜構造建築物の企画から設計、製造、施工までを一貫して対応。また、膜構造の技術と素材の研究を行う「技術研究所」を保有していることが、太陽光工業の強みです。

膜材は軽い素材を使用しています。また、大型の膜パネルを一気に取り付ける工法により、短い工期で仕上げてくれるのも魅力です。

太陽工業のテント倉庫用の膜材は平均10年以上、樹脂量の厚い膜やガラス繊維を使用した膜材は平均15年以上耐用するそうです。(使用環境によって耐用年数は変動します)。

膜材の修繕はシールを貼るだけでOKなので、修繕費も抑えられます。膜材劣化を診断する「タックス」というアフターサービスフォロー体制も整えています。

膜材は、採光性が高く室内でも明るい仕様。ポリ塩化ビニルには紫外線を99%カットしてくれるため、保管物が日焼けするリスクを抑えられます。

会社情報
 会社名 太陽工業株式会社
本社所在地 東京都世田谷区池尻2-33-16
耐用年数 10~15年以上
問い合わせTEL 03-3714-3317

京浜テック

設計から製作、施工、メンテナンスまで一貫して対応している会社です。中間業者をはさまないことでテント倉庫建築の手間や費用をカットし、工期の短縮やコストダウンを実現しています。施工後の修理・メンテナンスに備えて、作成した図面を10年以上保管し、万が一建設した倉庫に不具合が生じた場合には、迅速に修繕してくれます。

用途に合わせて、固定式、伸縮式、開閉式といった多くの種類のテント倉庫を提供。シャッターや換気子などのオプションも充実させて、快適な環境づくりを目指しています。

会社情報
 会社名 株式会社京浜テック
本社所在地 神奈川県横浜市鶴見区駒岡1-29-49
耐用年数 ホームページに記載なし
問い合わせTEL 045-900-7020

ニッケーコー

ニッケーコーは、テント倉庫や上屋などの膜構造建築物の設計・施工を得意としている会社です。倉庫・荷捌場・通路屋根・スポーツ施設などに膜材を採用しています。膜構造建築物の面積は最大1,000平方メートルまで可能。さまざまなサイズのテント倉庫の設計・建築・施工を一貫体制で行ってくれます。

ニッケーコーの主軸商品は建築基準法他関連法案の基準をクリアした「オールウェザーハウス」。頑丈ですがシンプルなつくりなので、補修が容易かつメンテナンス費用も抑えられます。

会社情報
 会社名 株式会社ニッケーコー
本社所在地 静岡県静岡市駿河区丸子新田192番地の1
耐用年数 ホームページに記載なし
問い合わせTEL 054-201-2018

テント倉庫の耐震性

テント倉庫は、屋根、壁面が膜材のため構造物自体が軽く、建材を用いた一般の鉄骨建築物よりも耐震性に優れています。一般社団法人日本膜構造協会の調査[注1]では、安全限界レベルの地震波に対しても、膜を張った状態の骨組の振動は微小であり、破断することはないとして、地震時の安全性が確認されています。

また、骨組みに膜材を張るというシンプルな構造から、補強、張替え、解体等の作業が容易に行なえるという点も、災害時にはメリットといえるでしょう。

地震の対策について

見た目よりも頑丈なつくりをしているのがテント倉庫。テント倉庫は、国土交通省告示の技術基準をクリアして建築されます。テント倉庫は他の建築物よりも軽いため、地震の縦揺れや横揺れにテント倉庫自体が追従してくれます。

建物に加わる地震の力は建物の重さにほぼ正比例するとされています。テント倉庫に使用される膜材は、一般鉄骨の約半分の重さです。そのため、一般的な倉庫よりも地震の被害は受けにくいとされています。一般社団法人日本膜構造協会が公開している「骨組膜構造物の耐震性能評価のための地震応答解析」という資料によれば、テント倉庫の骨組みが耐震性をもつ構造だった場合において地震時の安全性が確認されたと報告されています。そのため、地震に備えておきたいなら、骨組みのしっかりしているテント倉庫を選ぶと良いでしょう。

また、テント倉庫の耐用年数は平均15~20年で時間が経過すると耐震性も落ちてしまうので、施工後の定期点検やメンテナンスを行ってくれる会社選びも重要になってきます。

耐震診断を受けたほうがいいテント倉庫は?

耐震診断とは、自然災害に備えて受ける任意の耐震性のチェックです。市町村の補助金で受けられる診断と民間企業の無料診断があり、好きなほうを選べます。

耐震診断を受ける必要があるテント倉庫はどんなものか、地震があった際に工場や倉庫が受ける被害を想定しながら考えてみましょう。

地震があった際の被害として、まず考えられるのは、物が落下する危険性です。商品保管用の棚が固定されていないと、棚が大きく揺れて商品が落下。商品が破損するだけなく、作業中の場合には人にぶつかる危険性もあります。

次に考えられるのは転倒です。落下のときと同様、固定されていない設備が転倒し、商品の破損や人・機械にぶつかる可能性があります。

以上のことから、特に商品を一時保存・出荷する目的でテント倉庫を利用する場合は、耐震診断を受けておいたほうがリスクを減らせるといえます。

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